ポポとソーマはすっかり普通の友達になってしまった。まあ、ビビたちが指摘していたように、ポポは今まで同年代の同性と知り合う機会がなかったからな。友達という関係自体が新鮮なのかもしれない。
しかし、(これは前から思っていた事だが)家族三人だけで森の中で暮らすというのは(仕事柄仕方がないのだろうが)子供の教育には良くなさそうだ。まあ、あのままではポポの代で守護者がいなくなってしまうから、嫁だけは必ず貰うと思う。そこら辺も合わせて考えると、今起きているよう異変がなくても、ポポはいずれ旅に出され、その過程で嫁を見つけることになったのだろう。
そういった線で見ると、やっぱりパムがポポの嫁として第一候補になるのかな。ちなみに今回、パムがメインだったのは(当分ソーマがメインだと思っていたので)少し意外だった。もっとも、別に不満があるわけではない。むしろ美味しいシーンが予想外に見れたので得した気分だ――笑ったこともさることながら、息を切らせながら走る所が妙につぼにはまった――。
話は変わるが、このアニメ、(今回に限らず)舞台の使い方が上手い。「強風」という要素を、「強風の中、崖を越える」というメインラインに使う一方、「敵の甲虫が強風を利用してムシキングを苦しめる」という風に甲虫バトルにも利用する。原因を複数の結果に結びつける事で、結果(ストーリー)の為に原因(設定)が用意されている印象を薄めている。おかけで、作り物めいた印象が薄いのに、話は綺麗にまとまるので、見終わると非常に気分が良い。
ただ今回は、甲虫バトルの演出自体は今一だったかな。なんでムシキングがヒメカブトに勝てたのかが良くわからなかったよ。