手堅くまとめたな。大体、全キャラをフォーローしていたので後味はいい。
しかし、最初の頃、「嬉子よりもさやかの方を応援したくなる」と書いたが、ある意味それで正しかったんだな。結局、問題の原因は嬉子が幸せな環境に甘えている事にあったようだ。
実際、嬉子はさやかに較べて妙に恵まれているわ。それはサポートしている連中を比較すれば一発だ。嬉子をサポートしてるのは友達だが、さやかのはそうじゃないからな。これは、さやかの徳のなさによるものか、嬉子がたまたま恵まれていただけか。それとも、嬉子と友人たちの仲も、昔は結構険悪だったのだろうか。最後にブルガが改心しそうな気配を見せていたが、そこから逆算すると、「嬉子の友人たちも昔は結構我儘だった」というのは十分考えられる。
しかしこのアニメ、つまらなくはないし特に嫌な部分もなかったが、一体何が言いたいのかはさっぱりわからなかったな。1クールの間にテーマが二、三回変わったような気がするし。
いやまあ、そもそも「タイトル→キャラクター→ストーリー→テーマ」と逆の順番で作られた話のようだから、当然の結果なのだろう。そう言った「とりあえずスタッフをあそばせないために一本作りました」な作品にしては出来が良かったとは思うよ、うん。