手堅くまとめたな。最初にやった事を変化させながらも繰り返す辺り、教科書的で危なげない。
しかし結局、終わるまでに全てのキャラの秘密は明らかにしたな。まあ、かなり無理やりではあったが。プッチャンの正体があれだと、どっかしらで矛盾が生じるのではないかと心配になる。
聖奈の方は順当。ただ、かつての聖奈を変えたのは、奏を助けようとする奈々穂の姿だったというのは、いい意味で意外だった。普段は汚れ役をやらされているが、実は人間としては一番大きかったようだ。
半年間、ぼんやりと視ていたが、終わってみると結構印象がいい。いや、落ち着いて考えれば、いいとこ六十点なんだ。しかし、何しろ企画や予算からすれば五十点いけば御の字の番組だ。この程度でもなんか得した気分になる。
まあ、ここら辺の、言ってしまえば錬金術は、やはり黒田洋介ならではかな。どんなネタでも、そこそこは視れるものにしてくれる。こういう人材って、今のアニメ業界では貴重だよなあ。
ところで、シリーズ半ばで気付いていたけどあえて言わなかったんだが、極上生徒会って「山百合会」と見せかけて「夜桜会」だよなあ。いや、むしろ両方混ざっているんだが。何にしても、わかってやっているなら――多分そうだろう――、むしろ上手いパクリかたと評価されるべきだろう。