「馬鹿な……、私が、ルージ君に、負けるというのか?」
「違う! お前は俺たち、ディガルド討伐軍に負けるんだ!」
謙遜するなルージ。お前が勝ったんだ。
つーか、ルージだけしか勝っていない。他の連中はザイリンにぼろ負けだ。
しかし、あれだけ戦略レベルでの駆け引きをやっていたのに、最後は主人公一人が大暴れして片が付くというのも、どう言ったものか。ラ・カンも、「やばくなったら上から水を流す」ことを予め考えていたんなら、どうして一機ぐらいそこに張り付けておかなかったんだ。回収してきたセイジュウロウを回せば丁度良かっただろうに。
まあ、実際にそれをやろうとしても、結局はフェルミに落とされる事になるんだが、そうであればなおの事、「そういう事を考えてはいたんだ」としておくべきだった。そうすれば「ラ・カンは無能な指揮官ではないが、それでもルージの活躍がなければ危なかった」となって誰も株を落とさずにすんだのに。