「わたしはアイ。アイ・アマミク・ハセベ」
やはりカラス以外にも、こちらの世界のキャラに対応するラクリマ時空界のキャラは存在した。こうなるとフクロウ=イサミは確定だな。
しかし、イサミが15年経ってフクロウになるなら、アイは若いうちから男を見る目がある事になる。フクロウはイサミの良質な部分を維持しつつ、出来る大人の男になっているからな。
それに較べてカラスは……。ユウのむしろダメな部分が残ってしまっている。
まあ、ハルカを亡くした事が、それくらい大きかったという事なのだろう。逆に言えば、だからこそユウはハルカを失ってはならない、そういう事になるのかな。
ちなみにミホは「下」の社会から脱落して「上」に追放された模様。他の三人に較べて、一人だけ落ちこぼれたようにも見えるが、娘(リリ)の様子からするとそれなりにたくましく生きているようだ。追放されるのを恐れながら宮仕えしているアマミクよりも、あるいは幸せかもしれない。
それにしてもリリは本当にミホとそっくりだ。前回、出てきたミホの母親(真理子)も娘にそっくりだったから、この家系の遺伝子はよっぽど強いんだな――ストーリー構成の面から見れば、ミホそっくりの娘を出しても視聴者が違和感を覚えないように、あらかじめそっくりの母親を出していた、そういうことなのだろう――。
しかし、こうして四人のその後を見ていると、ハルカが生きていたらどうなっていたのだろうと思ってしまう。なにしろ、あの面子の中では一番大物になりそうな雰囲気を持っているからな。
つーか、出された虫料理をあっさり食べてしまう度胸には感嘆しました。先入観を持たずとりあえず食ってみようというチャレンジ精神によるものか、それともいざという時は体力だから、食える時には食っておこうと考えたのか。何にしても大したもの。人間として見習わなければなるまい。
……だからと言って、率先して生きた芋虫を食べようとは思わないけどね。