浩樹、あっさりと立ち直っちゃったよ。いやまあ、別に完全に立ち直った訳ではなく、立ち直ろうとし始めただけなんだが、しばらくは泥沼な展開が続くと思っていたので、それでも十分意外だった。
まあ、この状況では浩樹としても立ち直らざるを得ない。なにしろこのままだと自分だけでなく柳まで絵を描けなくなりかねないからな。浩樹の問題は本当はかなり複雑なんだが、柳や霧は単純に構図を取られた事が原因だと思っている。こうなると浩樹一人の問題ではなくなってくる。周りに被害を広げないためには、浩樹がまた絵を描き始めるしかない。本当の理由を説明しても事態は悪化こそすれ好転はしないしな。
ちなみにエリスは割と正確に浩樹の事情がわかっている模様。実際、今回ここまであっさり事態が好転したのは、彼女が直球投げまくってくれたおかげだ。なんだか、いつのまにやらエリスって便利キャラになっている。
「過去のトラウマから赤い色が使えないというエリスの問題を浩樹が解決していく」のが、このアニメのメインラインだと、最初の頃は思っていたんだけどねえ。いつの間にやら「過去のトラウマから絵を描かなくなった浩樹を周りが何とかする話」になっていた。そして、それと同時にエリスのポジションがどんどん微妙に。なんだかんだ言いつつも、最後はエリスで落ち着くと思っていたんだが。10話の「妹としてしか見ることができない」で決着がついてしまったんだろうか。来週予告の出番まで霧に奪われたエリスが、少し可哀想になってきた。