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2006年 03月 15日
「もう、どうでもいいっつーの、あたしは」
正直な所、少しそういう気持ちになってきてしまった。 まあ、「どうでもいい」というのは少し言い過ぎで、実際にはそれなりに楽しんで見ている。ただ、毎週気を入れて見て、内容をきっちり理解しようとして、なんらかの事を書き残す、そこまでする事には少し虚しさを感じるようになってしまった。 今週も、「歌にはCDにはない四番があった(←CDを買った人の立場は……)」「黒猫は一匹見たら三十匹」「ドリルとチェーンソーが描かれる事はついになかった」「ワルキューレのローブを見ていると『キメラ』というマンガを思い出します」といった風に書くネタは山のようにある。ただ、如何せん物語の中心となる部分がどんどんあやふやになってきた、言い換えれば一体どういった方向に話を持って行きたいのかがどんどんわからなくなってきたので、そういった周辺部について語るのが躊躇われる。物語のメインラインをほっぽらかして、脇の部分だけを喜ぶのは客の姿勢として正しくないからな。 それならきっちりと、メインラインがなってないことを批判するべきなんだが、困った事にそうなってしまうのが仕方のない事であることも今週見て察してしまったからな。客の立場としては「もうすこしどうにかならないか」と言いたいが、作っている方の「どうにもしようが無い」という立場もわかってしまったので、単純には批判できなくなってしまった。 来週予告で舞衣が登場するのが明かされていたので、「じゃあ、アリカたちのピンチに現れて大活躍するのか」と思っていたのだが、結果は知ってのとおり。暴れまわったのはミユで、舞衣(と命)は最後にちょっと出ただけだった。 この結果に対して「また肩透かしか!」と暗い憤りを感じた。が、その一方で「ま、ミユはミユで活躍させなければな」と納得もしてしまった。ここにこのアニメの難しさがある。このアニメ、活躍させなければならないキャラが多すぎるんだ。しかも味方側で。 前作である『舞-HiME』は色々な面を持っていた話であったが、その中でも成長物語としての面はかなり強かった。これは主人公に関してだけではない。青春群像劇としての面もあったこの話で、出てくる若人たちは全て、程度の差こそあれ人間的に成長した――少なくとも最終回で成長した事にされた――。 さて、こうなると今作『舞-乙HiME』に出てくる『舞-HiME』のキャラは、『舞-HiME』の最終回の段階よりも未熟である事が許されなくなる。スターシステムだから、別に今作のキャラが前作のキャラの最終回の延長である必要はないはずなのだが、前作が成長物語であっただけに、今作に再登場したキャラが前作の最終回よりも退化していたから、前作のファンとしては前作であった事が否定されたような気分になって不愉快になる。 そういうファンの気持ちを考えて、前作のキャラは前作の時と同じぐらい、またはより優秀になっている。このこと自体は結構な事だ。しかしその為に、今作では優秀な人間が多くなりすぎて一種のインフレを起こしている。これは純粋に戦闘能力だけで見てもそうだ。前作に登場していたキャラは前より弱くなっている事は許されない。最悪でも前と同じくらいの強さと、それに伴なったランキングにいなければならない。 しかしこの、前と同じくらいのランキングというのが曲者でなあ。実は前作の段階で既に、強くて強くてしょうがない連中というのがごろごろしていたんだよ。思い返してみれば舞衣、命、静留、深優の四人は、前作の時、戦闘では負けていない。となると今回も負ける訳には行かない。つまり「負けてはいけないキャラ」が(少なくとも)四人もいるという困った状態になってしまっているんだ。 それでもまだ、その強い連中が敵味方に別れていればいいんだけどね。しかし如何せん、前作というのはまさにそうやってヒロインたちが互いに討ち合いながらも、最終的に仲間になって真の敵と戦う話だったからな。これで、また敵味方になるようでは前作でやった事が台無しだ。 今作だけのストーリーと設定から考えれば、「ガルデローベの技術を外に出すわけにはいかないという立場の五柱は、あくまでアスワドと敵対し、結果としてアリカとも戦う」という展開もありなんだけどね。しかし、実際にそれをナツキやシズルがやったら、前作から見ている人間はうんざりするだろう。斯様に前作のキャラは、敵を見誤って主人公たちと戦うような事は許されないのだ。 ちなみにミドリ(碧)だけは例外――シホに関してはとりあえず置いておく――で、前作よりも物分かりが悪く自分の立場を優先する人間になっていた。彼女の場合、前作で当初から既に人間として出来上がっていて、特に成長という事をしなかったのでそれが許されたのだ。他のキャラだったら「退化」と思われるような事も、彼女の場合だと「変化」と考えられる。 ただ、その彼女(とラド=黎人)も結局はアスワドを率いて主人公側についてしまった。これで、もはや旧キャラで敵になれそうな奴はいなくなった。こうなると、もう戦闘に緊張感が無い。アリカたちの周りに舞衣、命、ミユが揃ってしまった以上、負けるどころか苦戦する事さえ許されなくなってしまった。 なにしろ、アリカたちが敵として実際に戦うレギュラーキャラはニナとトモエしかいないんだが、トモエは所詮ザコに毛が生えた程度だし、ニナの方も恐いのはニナ本人ではなくGEM(「漆黒の金剛石」)の方だからな。一応セオリー通り、ニナにはアリカが対するのだろうが、舞衣やミユといった大御所連中が立ち向かえばあっさり勝てそうなだけに、戦いが盛り上がるとは思えない。トモエの方はシズルが相手をするだろうから別の意味で盛り上がるかもしれないが――キーワードは「虐殺」――。 そういった意味で、第三勢力であるカルデアには少し期待していたんだが……あっさり全滅しやがった。せめてフィアだけはもう少し頑張ると思っていたんだが。 まあ、話の流れからしてフィアが敗死する事は別に不思議ではないし間違っているとも思わない。「乙HiMEが死んだらマスターがどうなるか」を見せるために、乙HiMEのうちで誰か一人に真っ当に死んでもらわなければならない所だったしな。ただ、死ぬにしてももう少し何かあってほしかった。彼女がどういう人間で、どういう経緯で皇帝の乙HiMEになり、主のやる事に対してどういう思いを持っていたか。そこら辺がまったく語られないまま、あっさり退場してしまったよ。今作からのキャラの命は安い。先週のミミに引き続いてそういう風に思ってしまった。 つーか、ミミは死んだのに、アオイは生きてやがったよ、まったく。そりゃ確かにあの程度だったら最近のアニメじゃ生きている方が普通だが、ああいう風な展開にしておいて生きてたんじゃマシロの話が興醒めになってしまう。この場合、アオイは殺してミミは生かしておくのが正しいだろうに。旧キャラは大事にする一方で、新キャラは話の都合で使い潰されている。なんだかひどい話だ。 とは言え、ここでアオイが本当に死んでいたら、やはり前作のファンにとっては色々つらいものがあるだろう。それはアオイに限らず他の旧キャラでも同じだ。結局、ストーリー的に誰かに死んでもらわなければならない場合は新キャラに死んでもらうしかない。そして、ただでさえキャラが多い以上、死んでいくキャラに多くの時間は取れない。ミミにしてもフィアにしても貧乏くじを引いてもらわざるを得なかったのだ。 ここまでずらずらと書いてきたように、色々とある問題点のほとんどは、前作から見ている人間に対して配慮した為に生じた副作用だ。そして、そもそも今作が作れたのは前作を見てくれた人のお陰である以上、そういった配慮は否定できない。だから、私みたいな前作が気に入っている人間としては、今作に色々な問題点があったとしてもそれを単純に非難できない。 もっとも、そういった前作のファンに対する配慮という面から見ると、逆に致命的に問題になってくる部分がある。セルゲイに関する部分だ。そもそもセルゲイ・ウォンって楯祐一なの、それとも違うの。前作を真っ当に好んでいる人の事を考えるならば、ここがかなり重要になってくるぞ。 なにしろ今週の話で、セルゲイにはアリカかニナのどっちかとくっついてもらわないと収まりがつかなくなってしまったんだが、もしセルゲイが祐一だったら前作の話がそれこそ台無しだ。しかし、事ここに及んで今更「やっぱり舞衣がいいです」となったら、セルゲイが人間のクズになってしまう。だからと言って、今更セルゲイと祐一(=ガルデローベ時代の舞衣が好きになった相手)は別人と言われても盛大に白けるし、誰も選ばないままうやむやの内に終わってしまわれると、それはそれで歯切れが悪い。真の王女が誰かという問題と同様に、もはやどういう結果になっても何らかの意味で見ている方を失望させる。 他の事はともかくとして「真の王女(とレナの娘)が誰か」という問題と「セルゲイが誰とくっつくか」という問題に関しては、「前作のファンに配慮したために仕方なく」という言い訳は出来ない。今作のストーリーを進めて行く過程で勝手に墓穴を掘った結果だ――セルゲイの方に関しては、そもそもレナという存在がいるので厄介だが、それでも当初の状態からなら上手くまとめられる手はいくらでもあった――。 まあ、まだ終わっていない(=結果が出ていない)うちからどうこう言うのも問題なんだが、論理的にどうやっても八方丸くは収まりそうに無いからな。なんか裏技を隠し持っているという線も、ここまで来るとあるとは思えないし。 そもそもあと四話で真っ当に終わるのかどうか。かなりペースの早い話だし、前作でも十三人のHiMEのうち七人が最終回までの三話で脱落した事を考えると、あと四話もあれば十分という気もする。しかし今一作っている方の、話を終わらせようとする気迫みたいなものが感じられないんだよなあ。 それに、ここまで世界が広がる一方で話が上手くまとまっていないと、見ている方としても「もう一シリーズ作りたいのなら、それはそれでいいよ」という気持ちになってくる。実際、「舞-HiMEプロジェクト第3弾『舞-HiME乙乙』!」と来られたら納得するしかないだろう、半ば諦めの境地で。
by GyouKyou
| 2006-03-15 19:02
| 「舞-乙HiME」
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