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2006年 03月 23日
「何からつっこんだものやら」
それはこちらが言いたい。 とりあえず毎度の事ながら、出生の問題から行くか。 結局、真の王女はニナだった。アリカが王女というのはホントーにセルゲイの早とちりでしかなかった、という事にされてしまった。この件に限らず、こいつに泥を被らせる事で適当な展開の辻褄を合わせる事が多く、さすがに少し哀れになってきた。 ハルモニウムを起動させた段階で、もはやニナが王女である事はほぼ確定事項だったし、その場合ストーリーにどういう問題が生じるかは既に指摘した。だからニナが王女であっても、とりあえずそのこと自体には改めてどうこう言うつもりはなく、その線で話を見るつもりだった。 ただ、ニナが王女であるのならは当然のごとく、「では何故「蒼天の青玉」をアリカが持っているんだ」という疑問は生じる。そこら辺に関してどうやって辻褄を合わせるのか。この件に関してもはや期待するのはそこら辺だけだった。 しかし、結果はあのとおり。「アルタイで売りに出されそうになっていた物を回収し」と来たもんだ。さんざん引っ張っといて、どうでもいい落ちだな。せめてもう少し、「これなら間違っても仕方がない」という真相にしないとセルゲイの立場がないだろうに。 ミユってこの話において他と隔絶した存在だから、何が出来ても不思議じゃないんだよね。でもだからこそ、ミユを動かす時には細心の注意を払わなければならない。諸々の事柄において「ミユが実は手を打っておいた」とすれば確かに反論できないが、それだけに延々それが繰り返されると話自体がどうでも良くなってくる。 実際、ミユを無制限に使えるのなら、アリカが王女だったとしても話をまとめられた。「どんぶらこと川を流れている所をミユが見つけて祖母に届けた」なら辻褄は合う。むしろアリカがレナの娘であるよりも、話が自然だ。 今回、アリカの「ばっちゃ」が本当に祖母(母親の母親)である事が明言された。これまたかなりつまらん落ちだが、それ以上にこの真相だと矛盾、とは言わないまでも違和感が生じる。なぜ祖母は、アリカに母親が乙HiMEである事は教えたのに、その名前を教えなかったのか。そこが不可解だ。特に隠しておく必要があるとは思えないし、何らかの事情があって隠しておきたいのなら、乙HiMEである事も隠すであろう。 ちなみに、アリカが王女であったとしても、この「母親が乙HiMEでだった事は教えたが、母親の名前は教えなかった」ことは矛盾してくる。ただし、もう一つ設定を加えればこれは解決する。「死んだ王妃は実はもと乙HiMEだった」とすればいいのだ。これだったらアリカの母親が乙HiMEだったという事実と矛盾しないし、その一方で「母親の名前を教えてしまうとアリカ本人が王女である事がばれて、偽の王女を擁立している連中に狙われかねない」という理屈で、名前を教えなかった理由が成り立つ。 結局、適当に話を考えているという事なのだろうか。それとも何か理由があって急に方向転換したので辻褄が合わなくなってしまったのだろうか。なんにしても話の中心となる真相がかのようにしっくり来ないので、それ以外の部分にも期待できなくなってくる。 「ミコトは水晶の姫」辺りはかなりセンセーショナルで、この話が前作の未来と考えると矛盾が生じそうな気配がする。だから、実はこの話は「前作の最終決戦で舞衣が敗れた世界」の未来で、『舞-HiME』の未来と勝手に思った時点で既にトリックに引っかかっていたのだ―――。他の部分がしっかりしていれば、そういう可能性を真面目に検証しただろう。 ただもはや、そこまでするほど作っている方を信用できない。今回の件も、適当な事を言っているだけかもしれないと思うと、どうでも良くなってくる。 ミコトと言えば、ラーメンを食べるシーンでアリカがミコトと類似している事が描かれていたが、こちとら第2話の段階で「アリカのポジションが舞衣よりも命である」と思ったので、今更という感じがした。むしろ逆に、今回の内容を見て「アリカには命にあったような影がないな」と思ってしまった。 あるいは「舞衣と命の影をなくしてから合わせればアリカになる」と言うべきか――そして、「影の部分だけを集めればニナになる」と言うべきか――。アリカって、トラウマとか罪とか業とかと言ったものって、まったく背負っていない。出生の事に関しても結局一人だけ悩む必要のない立場になってしまったし、エルスの件にしても手をかけたのはニナの方でアリカにはさほど責められる要素はない。神経質なまでにアリカには傷がつかないようにされている。 なぜそこまでするのか。その理由は色々と考えられるが、憶測の域を出ない。ただ、影をなくしてしまった結果、アリカのキャラに深みがなくなって、特に主人公として物足りなくなってしまったのは間違いない。この、主人公キャラが主人公として出来がよろしくない事が、このアニメの致命的な弱点だ。実際、今作を見て逆に、舞衣がいかに主人公としてよく出来たキャラクターであったかを再認識してしまったよ。 もっとも舞衣って、主人公としてきっちり作られたので、逆に脇役としては今一つ使いづらいようだ。今回の話を見てて、その事を少なからず感じてしまった。 舞衣ってやるべき時にやるべき事を、ごく自然にきっちりやってくれる人間なんだが、逆に自然すぎて印象が薄くなる面がある。特に他者に対する気遣いは、気を使っているという印象さえ与えないものなので、気付かれにくい。ある意味、空気みたいな存在で、いないと困るんだが、いてもあまり実感されにくかったりする。 まあ『舞-HiME』というのは、「そういう外からだと陽気で自然体で前向きに生きているように見える女の子も、実際は色々と悩んだり苦しんだりしているんですよ」という話だったんで、それで良かったんだけどね。ただ、そういう外と中のギャップを描くには、やはり主人公にして常時、内面も描かなければならない。脇役として外からしか描かれない状況では、単なる都合のいいキャラにしか見えなくなる。 それに、前回書いたように前作から出ているキャラは今作では前作の最終段階より退化してはいけないから、前作できっちり成長してしまった舞衣には迂闊な隙を作れない。苦手分野である恋愛沙汰が絡めば多少話が変わってくるかもしれないが、それもうやむやのまま終わってしまいそうなので期待できない。 まあ、出てくるのが遅すぎた、と言うか出すのか遅すぎたというのが、大きいんだけどね。やっぱり、アリカとニナの激突で皆が離れ離れになった際、アリカはミドリたちに、マシロは舞衣たちに拾われるようにするべきだった――組み合わせが逆でもかまわない――。「認証」という設定があるから仕方がない面はあるんだが、早々に二人を合流させてしまったんで話が平坦になった。この間はミドリに、今度は舞衣にと二人まとめて教えを受けていると、二人いるうまみがなくなるし、どっちかがお座なりになる――実際、アリカの方はマシロのついでに見えてしまう――。まったく、二人を分けて並行的に成長させていれば、こんな時間に追われるような印象を受けずにすんだであろうに。残り三話にして「修行だ!」には少し呆れてしまったぞ。 もっとも、逆にここまで来るともう、アリカには修行でもして強くなってもらうしかないんだけどね。 主人公……いやこの場合はヒーローの方がいいな。ヒーローがヒーローをやっていくには三つの要素が揃っているのが望ましい。即ち「強さ」「正しさ」「苦しみ」だ。『仮面ライダー』の昔より、この三要素が揃っている者ほどヒーローとして受け入れられやすい。 さて問題のアリカだが、まず「苦しみ」に関しては論外だ。上でも書いたように徹底的に影を消し去られているので、苦しんでいるように見えてもどっか取って付けたように見えてしまう。影を一身に背負っているニナはもちろん、マシロにも完全に負けている。 次に「正しさ」。アリカは普段はいい加減だが、ここぞと言うときには正しい事を言う。だから、先天的に「正しさ」を持っているとは言える。しかし先天的である分、やはり取って付けたような印象を受けるのも確か。間違いを犯しながらも正しさを求めようとするマシロに較べると、どうしても軽くなる。 そんな訳で、「正しさ」と「苦しみ」に関しては他の二人の主役であるマシロとニナに食われている。残るは「強さ」だけだが、これならアリカにも芽がある。幸い(?)な事に、この点に関してはマシロは論外だし、ニナの方もその強さは「漆黒の金剛石」や「ハルモニウム」というインチキアイテムに頼る部分が大きい。対等に渡り合えば、むしろアリカの方が強い事になる。それで三人のうちで一番「強さ」を持つ者になれれば、「正しさ」担当のマシロ、「苦しみ」担当のニナと役割を分担でき、どうにかヒーロー(主人公)としての面目は保てるだろう。 もっとも、アリカがいくら修行した所で、ミコトやシズルよりも強くなるとは考えにくい――と言うか強くなる事を許してもらえないと思う――。いいとこ、舞衣を超える程度だろう。後の世、アリカの強さに関して語られる際は必ず「『舞-乙HiME』の新キャラの中では」という但し書きが付く。そんな気がしてならないよ。
by GyouKyou
| 2006-03-23 19:21
| 「舞-乙HiME」
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