原作はやったこと無いが、ネット上で高い評価は前々から小耳にはさんでいた。で、アニメになったのを見てみると、その評価に納得。確かにこれは(悪趣味な感じに)面白いわ。「続きが気になる」という点では、今見ている番組の中で群を抜いている。
ただ、第4話を見て少し不安が。
今回、圭一が事を起こした後、時計の裏に隠したメモを剥がして何事かを書き足して、また貼り付けた(ように見えた)のだが、第3話で最初にメモをしたためた時点で、既に全ての分が揃っている。これはどういうことか。第4話で書き足したと思われた部分も、既に第3話の時点で書いていたのだろうか。しかし、注射器のくだりなど、あの時点で圭一が書くのはおかしい部分がある。叙述トリックでは説明できない。あきらかに非現実的だ。これは何かの伏線なのだろうか。この現実的に考えておかしな部分にこそ、話の肝があるのだろうか。
極端な話、ホラーだから話の辻褄が合わなくても構わないって言えば構わない。ホラーってのは感性を揺さぶるもので、理性を納得させる為のものではないから。だから、元々そういう風になっているのなら別に構わないんだ。そう、元々なら。
いや、アニメにする際に、構成なり演出なりに不手際があったんじゃないかという疑いが捨てきれなくってなあ。単に「第3話で映すメモの内容を間違えた」なんて落ちなんじゃないかと。こういった事に関しては、個々のスタッフがどうとか言う以前に、会社の方に不安があるからな。最近のスタジオディーンの作品には「見栄えが良くて一見、原作の完全再現なのだが、通して見てみると色々な物が抜け落ちていて、穴だらけで話が繋がらない」という印象があったりする。
まあ、原作をやっている人たちが特に何も言わないようだから、原作にもある何らかのトリックなんだと思うのだが。