「『アイドルマスター』の皮を被った『舞-乙HiME』」と言われているが、これはむしろ『出撃!マシンロボレスキュー』だ。本来の敵は災害だけど実際には悪の組織と戦う所とか、敵にもこちらと同じロボがいる所とか、キャラデザが竹内浩志な所とか、司令が中多和宏な所とか。
まあ、主人公のポジションが(悪い意味で)『舞-乙HiME』だったりするから、完全に違うとも言えないけどね。とりあえず、二つを合わせた物と考えるべきか。どちらにせよ、古里尚丈アニメだ。
しかし、このアニメ、一体どういう経緯でこうなったのやら。「『アイマス』のアニメの制作を頼まれたサンライズが、好き勝手に話をでっち上げた」という事になっているが、はたしてそうだろうか。むしろ、元からあった企画に後付けで『アイマス』のキャラを組み込んだように見える。キャラが先にあったにしては、そのデザインがストーリーや世界と合っていない。原作の話を無視するにしても、先にキャラがあったのなら、もう少しどうにかするのではないだろうか。
なんにせよ、話の筋とメインキャラのデザインの噛み合わせが今一つ悪いのが困り物。基本的には悪くないだけに「これで『アイマス』でなければ……」と思ってしまう。原作については良く知らないが、原作のファンとは別の意味で、このアニメが「アイドルマスター」である事に不満を感じる。