熱い、熱いぜ。なに、この燃えるドラマ。最終決戦(殴り込み)直前だから、盛り上がるだろうとは思っていたが、ここまでとは思わなかった。そっち方向はあまり期待していなかったので、物凄く得した気分だ。
まあ、変な方向に熱かったら、むしろマイナスだったんだけどね。積み重ねてきた優しく楽しい日々と、全然関係ない価値観で盛り上がっていたら、色々な物が台無しになっていた。
そこら辺はきっちりわかっていたのだろう。今回の話は常日頃からある「温かさ」の延長としての「熱さ」、「必ず生きて帰って来い」という方向での盛り上がりだった。当たり前過ぎるんで逆に往々にして御座なりにされる類いのドラマを、これでもかというぐらいに徹底的にやっていた。これだけやられてしまっては、もう死ねないな。こんな見事な生存フラグは見たことが無い。
一つ一つは在り来たりで、特にすごい事ではないんだけどね。ただ、それをこのタイミングで、きっちり満遍なくやった所がすごい。源さんがエリーゼに甘い理由なんかは、予想の範囲からまったく出るものではないのだが、このタイミングでやられると物凄く決まる。何時までたっても明らかにされないので、「おいおい、このままでは源さんがただの金髪幼女萌えになってしまうぞ」と心配していたが、今回の話を見ると納得できる。ここぞという時に使う為に、カードを温存していたんだな。
同様な事は「副長、結構いい人」にも言える。こっちも何時まで経ってもやらなかったが、やはり温存していたのだろう。なにせ、早く出すとあまり効果がないカードだからな。
もっともこちらに関しては、満を持した割には随分と控えめだった。もっとベタにやるかと思っていたが、かなりさり気無くやられてしまった。ちょっとわかりにくい。
まあ、ここら辺は仕方がない。この人(と緋月)の場合、急にいい人になると、「死亡フラグか!?」と勘繰られてしまうからな。あまり露骨には出来ない。
あと、前回のクリシュナム博士の場合と同様に、この人がいい人である事、少なくとも悪い人ではない事は、既に共通認識になっているから、そんなにわざとらしくやる必要がなかったのだろう。実際、冬后が副長の言葉に特別な反応をしなかったのも、「意見が対立する事は多いが、根っ子の所では想いは同じ」である事がわかっていたからだろう。ま、たるんだ気持ちでいるとそれこそ命を落としかねないからな。がみがみ言っていたのも、(何割かは)少女たちの事を思っての事なのだろう。